GlyPAdoc™
ヒトの細胞膜タンパク質には、 Gタンパク質共役受容体(GPCR)やイオンチャンネル、トランスポーター、成長因子受容体などがありますが、それらは医薬品ターゲットの宝庫となっています。近年、細胞膜タンパク質の90%以上に糖鎖が付加されており(翻訳後修飾)、この糖鎖修飾がタンパク質の重要な機能に関わっていることが明らかになってきました。
GlyPAdoc™は、さまざまな疾患とリンクする膜タンパク質を標的とし、細胞外の糖鎖修飾部位に焦点を当てて抗原糖ペプチドをデザインしラインアップしたものです。
今回GlyPAdoc™シリーズ第1弾として、GPCR-GlyPAdoc™をご用意しましたが、引き続きIon Channel-GlyPAdoc™など他の膜タンパク質シリーズもリリースする予定です。
GlyPAdoc™サービス
GlyPAdoc™リストをご覧になって、ご興味を持たれましたら、ぜひ当社までお問い合わせ下さい。
GlyPAdoc™は、「糖ペプチド(抗原)」を合成し、お客様に供給するテーラーメイド型サービスです。
当社は抗原の権利を主張することはありません。
なお、本サービスは数量限定となっております。ぜひお早めにお問い合わせください。
GlyPAdoc™特長
- GlyPAdoc™は、さまざまな疾患とリンクする膜タンパク質から、抗原糖ペプチドをデザインしラインアップしたものです。
- GlyPAdoc™の糖ペプチドは、膜タンパク質の細胞外糖修飾部位の配列(10アミノ酸程度)と糖鎖より構成されています。
- GlyPAdoc™の糖鎖は、膜タンパク質のN-結合型糖鎖*1またはO-結合型糖鎖*2からデザインされたものです。
- 糖鎖構造および付加位置を高度に規定してデザインされた糖ペプチドは、当社の熟練した糖鎖・糖鎖修飾技術によって受託合成いたします。
- *1
- N-結合型糖鎖は、アスパラギンのアミド部分にN-アセチルグルコサミン(GlcNAc) がβ結合したタイプになりますが、そのGlcNAc から糖が伸長した結果、図 に示すような 3 種の型(高マンノース型、ハイブリッド型、複合型)が生成されます。
- *2
- O-結合型糖鎖はスレオニン (Thr) やセリン (Ser) 側鎖の水酸基に結合しています。N-結合型糖鎖においてアスパラギンに結合する糖の種類は N-アセチルグルコサミン (GlcNAc) のみですが、O-結合型糖鎖では GlcNAc、N-アセチルガラクトサミン (GalNAc)、フコース (Fuc)、マンノース (Man)、キシロース (Xyl) など様々な糖が結合しています。
GlyPAdoc™では、このような膜糖タンパク質の糖鎖構造から修飾する糖鎖をデザインしています。