水処理膜に関する糖鎖解析

 工場排水や下水などの浄水処理、排水処理のために、膜分離にもとづいた Membrane Bioreactor: MBR が利用されています。水環境、水循環の視点からもこのような膜処理技術は重要な方法となっています。

MBR 法ではろ過膜(分離膜)で浄化を実施しますが、実験室レベルで使用する膜同様に目詰まり(ファウリング)が生じるため、その防止のために様々な方法がとられています。

 

 ファウリングを防ぐためには、その詰まりの原因物質を同定し、その特性にあわせた対策をする必要があります。弊社では、北海道大学大学院工学研究院環境創生工学専攻の木村克輝先生の膜ファウリングに関する研究1,2 において、弊社ノウハウを含む糖鎖解析技術をご提供し、膜の詰まりの原因と推定される微生物に由来する糖鎖を見出すことに成功しています。

1.Kimura, K., Tanaka, I., Nishimura, S.-I., Miyoshi, R., Miyoshi, T., Watanabe, Y. Further examination of polysaccharides causing membrane fouling in membrane bioreactors (MBRs): Application of lectin affinity chromatography and MALDI-TOF/MS. Water Research, 46, 5725-5734, 2012.

2.Kimura, K., Nishimura, S.-I., Miyoshi, R., Hoque, A., Miyoshi, T., Watanabe, Y. Application of glyco-blotting for identification of structures of polysaccharides causing membrane fouling in a pilot-scale membrane bioreactor treating municipal wastewater. Bioresource Technology 179, 180–186, 2015.

 

 弊社に蓄積されたノウハウを活かし、ファウリングの原因となる微生物、植物などの糖、糖鎖の構造を解析するサービス(下記図)をご提供します。お客様のサンプルによって適切な解析法(単糖組成解析質量分析NMR など)をご提案し、ファウリングの防止に向けた対策、開発に貢献いたします。

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