抗ラット PERIOD1 ポリクローナル抗体

適用	(5.0-10.0μg/mL)
交差性
その他	人間は日常生活を時計に依存して営んでいますが、生体内では時計によらず１日24 時間を一定のリズムで刻む、「体内時計」と呼ばれるメカニズムが存在しています。ショウジョウバエを用いた研究により、体内時計にはCLOCK、BMAL、PERIODそしてTIMELESS という４種のタンパク分子が関与していることが明らかにされました。そして近年になって哺乳動物においても同様の分子機構が見いだされ、PERIOD におけるPER1～PER3 のアイソタイプの存在やCRY1、CRY2 という新たな関連分子なども発見されています。当社ではこのたび、哺乳動物の体内時計メカニズムにおいて中核的な役割を持つ抗PERIOD 抗体をアイソタイプ別に商品化しました。生体内におけるリズムの「狂い」は心筋梗塞等の疾患と関連性を持つことが示唆されており、分子レベルでの研究需要も高まっています。またPERIOD のアイソタイプであるPER2 がガンの抑制に働く物質である可能性も示唆されています。本抗体は体内時計の免疫学的研究に新たな知見を与える有用なツールとなり得ます。
文献	—
共同研究	産業技術総合研究所石田直理雄先生