抗ラット Ca2+ / カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII δ1-δ4 ポリクローナル抗体

適用	(10.0-20.0μg/mL) (15μg/mL)
交差性
その他	Ca^２＋/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼⅡ（CaM キナーゼⅡ）は多くの細胞に存在し、Ca^２＋をセカンドメッセンジャーとするさまざまな細胞内情報伝達機構に重要な役割を演じており、種々の組織や細胞から多くのアイソフォームが見出されています。最近アイソフォームのなかで細胞内の特定の部位に局在する例が報告され、生体内ではこれらのアイソフォームはそれぞれ異なる生理機能に関与している可能性が考えられています。 CaM キナーゼⅡは、細胞外刺激により細胞内に増加したCa２＋とカルモジュリンの複合体により活性化されます。また、α,β,γ,δと呼ばれる遺伝子の異なる４種類のアイソフォームが存在し、本抗体はδアイソフォームの中のδ１-δ４に反応する抗体です。免疫学的検討によりδ２はMIN6 細胞などのインスリン分泌細胞を始め種々の培養細胞に存在し、小脳の顆粒細胞の核内にはδ３が存在することが示されました。このことからδ３が小脳顆粒細胞の核内Ca^２＋シグナルに重要な役割を果たしていることが見出されました。本抗体はウエスタンブロット、免疫染色に使用できます。
文献	—
共同研究	熊本大学山本秀幸先生