抗ニトロチロシンモノクローナル抗体 (Clone No.2H1)

適用
交差性
その他	NO によるシグナル伝達には血管内皮依存性弛緩反応に代表される情報伝達メカニズムである可溶性グアニレートサイクラーゼの活性化によるcGMP を介する経路と、cGMP に依存しないNO 由来の反応性窒素酸化物であるパーオキシナイトライト(ONOO-)やN2O3,N2O4(NO2)などによるニトロ化やニトロソ化反応を介する経路があり生体内の幅広い生命現象に関わっており、生体内における一酸化窒素の多彩な生理活性が注目されております。 NO 由来の反応性窒素酸化物であるパーオキシナイトライト(ONOO-)などによるチロシンのニトロ化反応が生体内のリン酸化反応を制御したり、アポトーシスを誘導することにより、細胞内あるいは細胞間のシグナル伝達や細胞死に関与することが示唆され、抗ニトロチロシン抗体を用いた組織染色により，動脈硬化、アルツハイマー病、パーキンソン病、急性肺障害などの病態におけるニトロチロシン残基の生成が確認されています。パーオキシナイトライトなどの反応性窒素酸化物の生体内における生成の指標や、反応性窒素酸化物の生物活性の解析に有用です。
文献	—
共同研究	熊本大学永井先生