抗ヒト CD298 (Na/K-ATPase b3) モノクローナル抗体 (Clone No.5G10)

適用	(5.0-10.0μg/mL) (5.0-10.0μg/mL) (0.5-1.0μg/mL)
交差性
その他	Na/K-ATPase は、α サブユニット及び β サブユニットから成るヘテロ2量体で、Na+ 及び K+ のイオン勾配の維持及びその能動輸送に関与する細胞膜タンパク質です。CD298 (Na/K-ATPase β3) は β サブユニットの一つであり、両生類、マウス、ラット、ヒトなどで同定されています。CD298 はラットにおいては 42 kDa の糖タンパク質で、精巣、脳、腎臓、脾臓、小腸、肺、肝臓、胃、大腸など様々な組織に存在しています。これまでに　4 種類の α サブユニット及び 4 種類の β サブユニットが少なくとも存在することが判明しており、調節因子の γ サブユニットがいくつかの組織では同定されています。網膜に発現する Na/K-ATPase は、視細胞の暗電流、シナプス活動、活動電位などにより利用された Na+ 及び K+ のイオン勾配を回復し、マウス及びラットの網膜では、CD298 の発現は、主に視細胞に限られています。またヒトでは、CD298 が T リンパ球、B リンパ球の増殖に関与することも示されています。本抗体はヒトCD298 に特異的な抗体であり、FCM、免疫沈降、免疫組織染色に使用できます。
文献	—
共同研究	札幌医科大学加藤和則先生