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製品名抗 ピラリン モノクローナル抗体 (Clone No.H12) Biotin conjugated

カタログ番号:
KH010-01
KH010-01

容量 20μg/80μL
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Data Sheet Data Sheet
免疫抗原: Pyrraline-HSA
GenBank ID:
免疫動物: mouse(マウス)
精製方法: ProteinG
抗体サブクラス: IgG1
適用 ELISA(0.1-0.5μg/mL) Immuno HistoChemistry(2μg/mL)
交差性 ヒト マウス ラット その他
その他 AGEs(Advanced Glycation End Products)は、タンパク質の非酵素的糖付加反応(メイラード反応)により、シッフ塩基、アマドリ転移生成物(前期生成物)を経由し、脱水、酸化、縮合などの複雑な反応を受けて形成される最終生成物です。AGEs は、蛍光・褐色・分子架橋形成などの特徴の他、AGEs 受容体により認識されるという生化学的特性を有しています。
近年の抗 AGEs 抗体による解析の結果、(1)ヒト水晶体(加齢に伴う増加)、(2)糖尿病性腎症や慢性腎不全の患者の腎近位尿細管、(3)糖尿病患者の網膜、(4)糖尿病性神経障害患者の末梢神経、(5)粥状動脈硬化病変部、(6)透析性アミロイド-シスのβ2-マイクログロブリン、(7)アルツハイマー病患者の老人斑、(8)CAPD 患者の腹膜、(9)弾力線維症の皮膚のエラスチン、(10)セロイド/リポフスチン沈着部位などにAGEs が蓄積することが分かってきました。これらの知見は、老化自体や老化に伴う慢性疾患にAGEs が深く関与していることを示唆しています。
AGEs 構造体の1つであるピラリンは糖尿病患者の組織や尿中で高値であり、当該疾患の臨床マーカーとして注目されています。また、アルツハイマー病患者の老人斑や神経原線維の変化部位にも高濃度に存在していることが確認され、脳疾患の分野でも重要視されております。本抗体は、ピラリンを特異的に認識するマウスモノクローナル抗体で、組織染色による生体内のピラリンに関する解析に有用です。
文献
  • Ann N Y Acad Sci. 2008 Apr;1126:328-32.
    Modification of vimentin: a general mechanism of nonenzymatic glycation in human skin.
    Kueper T, Grune T, Muhr GM, Lenz H, Wittern KP, Wenck H, Stab F, Blatt T.
  • Biochimie. 2010 Oct;92(10):1379-86.
    N(?)-(carboxymethyl)lysine linkage to α-synuclein and involvement of advanced glycation end products in α-synuclein deposits in an MPTP-intoxicated mouse model.
    Choi YG, Lim S.
共同研究

AGE関連抗体の免疫組織化学(免疫染色)の際には切片は凍結切片、抗原賦活化も酵素処理法をお勧めしています。加熱する事でサンプル中に新たなAGEが生成される可能性があります。

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