特長
哺乳動物を宿主として用いた免疫では、高い相同性を持つ抗原に対して抗原作製が困難(免疫寛容)とされています。哺乳動物と進化的に離れた鳥類のアミノ酸配列は、哺乳動物分子と相同性が低いため、上記問題を回避可能です。
ニワトリを宿主として使用することで、
・哺乳類間で相同性の高い分子に対する抗体
・哺乳類間で交差反応性を持つ抗体
・吸収操作による目的部位特異的な抗体
・HAMAなどの偽陽性反応を回避できる抗体
の取得が可能です。
作業概要
工程 | 内容 | 納品物 | 期間 | 備考 |
① |
免疫 |
抗血清 | 約3ヵ月 |
【オプション】 |
②-1 | ライブラリ構築・パニング ・ファージライブラリ作製 ・パニング ・反応性確認 |
– | 約1ヵ月 | 【オプション】 ・追加ライブラリ作製 ・追加パニング ・パニングをセルパニングに変更 |
②-2 | scFv抗体のスクリーニング ・scFv抗体クローニング ・スクリーニング(ELISA plate 8枚分) ・塩基配列確認(47クローンまで) |
– | 約1ヵ月 | 【オプション】 ・ELISAをFCM解析に変更 ・ELISAをBIACORE解析に変更 ・追加スクリーニング ・追加塩基配列確認 ・追加scFv抗体生産 |
③ | 二価抗体作製、一過性発現および抗体精製 ・二価抗体発現ベクター構築 ・293細胞への遺伝子導入 ・一過性発現、培養上清回収 ・抗体精製 ・反応性、精製度確認(ELISA, SDS-PAGE) |
精製抗体 (~2 mg) |
約1.5ヵ月 | 【オプション】 ・二価抗体発現ベクター、培養上清納品 ・二価抗体発現ベクターは、以下の抗体発現ベクターから選択いただきます - ニワトリ抗体発現ベクター(IgY) - ニワトリ/マウスキメラ抗体発現ベクター(mIgG1, mIgG2a) - ニワトリ/ヒトキメラ抗体発現ベクター(hIgG1, hIgG4) |
工程③「一過性発現および抗体精製」は以下から選択
工程 | 内容 | 納品物 | 期間 | 備考 |
③-1 | 一過性発現(30 mL)および抗体精製 |
精製抗体(目安:~3 mg) |
約2ヵ月 |
|
③-2 | 一過性発現(60 mL)および抗体精製 | 精製抗体(目安:~5 mg) | 約2ヵ月 | |
③-3 | 一過性発現(300 mL)および抗体精製 | 精製抗体(目安:10~30 mg) | 約2ヵ月 | |
③-4 | 一過性発現(1200 mL)および抗体精製 | 精製抗体(目安:40~120 mg) | 約2ヵ月 |
*当該サービスは株式会社ファーマフーズでの実施となります。
*当該サービスで取得した抗体配列の権利は、株式会社ファーマフーズに帰属します。